エナの子の務め
アニーさんにプロポーズする気持ちを固めたけれど、その日はもう少し先だ。
これまでに仲良くしていた女友達にも、自分の気持ちを伝えようと思う。
ちゃんと大切な恋人がいるってこと、大事な友人だと思っているからこそ、伝えなきゃいけないと思って…
それがアニーさんに対しても誠実でいることだと思うんだ。
そうこうしていたら、収穫祭の日が来た。
ヴィルヘルム君は無邪気でいいな…
私はエナの子の務めを果たさないと…
やっぱりこういう時は正装だろうと思って、山岳兵の服で参加した。
アランチャさんと二人、無事にエナの子の務めを果たした。
そういえば、お母さんはエナの子になるのが夢だったらしいんだけど、その夢は叶わなかったらしい。
お母さんの夢も、代わりに果たせたことになるかな?