大人になった彼女
気付けば一年が過ぎていて、新しい年が来た。
今年もお父さんが兵団長だ。
魔銃導師はレナータ伯母さん。
そのまま成人式に参加した後、すぐに声をかけられたんだ。
「ラインハルトさん、また一緒に探索しようね🎵」
アニーちゃん…
いや、もう立派な大人の女性だからアニーさんかな。
彼女が大人になった姿を想像しなかったわけじゃない。
小さい頃と変わらない笑顔だ…。
でも、どうしてこんなに胸が苦しいんだろう?
彼女を、他の誰にもとられたくない、とはっきり思ったんだ…。
アニーさんにとって、自分は仲の良い従兄弟のお兄さんなのかもしれないけれど。
彼女から話しかけてくれたということは、少しは期待してもいいのかな?