ラインハルトの回顧録4
若い頃は子供達の成長を見守りながら、自分の目標に向かって探索の日々を送っていた。
もちろん、探索だけでは暇なのでコスプレしたりしながら…
概ね好評ではあったのだが、
この衣装だけは、どうもしっくりこなかった…
ピンクが似合わないんだ…
…どの衣装を着てもアニーさんは似合うとも似合わないとも言わなかったけど。
私生活は置いておいて、
兵長を引き継いでからは、山岳兵団のリーグ戦では負けなしで団長を続けてきた。
年によって、男性の団長が多いときもあるのだが、この年は過半数が女性だったな。
もちろん、エルネア杯でも優勝して、念願だった龍騎士になることもできた。
そこまでの道のりは長かった訳だが、祖母や曾祖母も龍騎士になっているのだから、当然と言えば当然なのだ。
目標を達成してからは、自分の引退について考えることも増えたわけで…
兵長はおそらくオードリーが順当に引き継いでくれるだろうが、この日記を引き継ぐ子供を決めなければならない。
できればオードリーには兵長の重圧を任せる期間は少ない方がいいだろう…
アニーさんもまだ若く、三人目の子供を考えることにしたんだ。